和菓子の甘味は干し柿が基準
干し柿は秋に収穫した渋柿の皮をむき、のれんのように1か月ほど干して乾燥させたものです。
干し柿が歴史に登場するのは平安時代中期からといわれており、その頃は祭礼のお菓子として出されていた和菓子の元祖とも言われています。
和菓子では「甘さは干し柿をもって最上とする」といわれています。
濃厚な甘さと奥深い旨味のほし柿は砂糖がない昔から貴重なお菓子として、栄養価の高い保存食として重宝されてきました。
味にも形にもこだわった“美濃ほし柿”
“美濃ほし柿”は、干し柿の形を手作業でひとつひとつ丁寧に再現しました。
内包のあんには新鮮卵黄をふんだんに使い、じっくり焚き上げた黄身餡で甘くてしっとりした味わいに仕上げています。
外皮には上質小麦粉(岐阜県産)と桂皮(ケイヒ)末つまり肉桂(ニッキ)粉末を使い、一つ一つ手作業で丁寧に”干し柿”の形そのままを再現しています。
ちょっとクセのあるニッキの香りと味わいが絶妙なアクセントになっています。
肉桂(ニッキ)はシナモンの近種で、八ツ橋や京飴などに代表される京菓子などにも多く使われている和菓子材料の代表格です。